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食欲の秋に考える『食養生』

実は私、離婚してから10㎏くらい太りました。
こんな報告いらないと思うでしょうが、食養生の大切さに関係するのでプチ告白です(笑)

エモーショナルイーティング(感情的な食事)という言葉を聞いたことがありますか?
感情をなだめたり、麻痺させたり、高めたり、維持したり、弱めたり、避けたりするために食べる行為を表現した心理学の言葉です。
「過食」の問題に心が絡んでいることを指摘しているそうです。ストレスでやけ食いするのとは違い、お腹が空いていないのに、もしくは空腹感を感じていないのに食べてしまう。食べて心を満たそうとしてしまう行為です。
私はこの状態に陥っていて、コントロールしたいのに出来ない。それに対して自分を攻める。そんな時間を過ごしていたらあっと言う間に体重増加!
栄養のこと、健康に関する基本的なことを知識という形では分かっているからか切なくなります。ましてや人の健康管理のお手伝いをする立場ですからなおさら切ないです。

お客様にも「心が満たされるものを食べてね」ってアドバイスをよくするのですが、食事の大切さを実感しているからこそお客様には食事が『心』に関係することを知ってほしいと思っています。
『心』を満たすなら好きなものだけを食べろということじゃなくて、満腹にするだけの食事ではなく、自分の心が欲しているものがあるなら少量でも欲しているものを食べるとか、『気』の巡りを良くする旬の食材を取り入れるとか、「美味しいね」って心から思える人と一緒に食べるとか。ただお腹にものを入れるという行為としての食事を出来るだけしないでほしいのです。

経済的な話と健康問題の相関関係で貧困と肥満の関係の話題も目にする機会が増え、健康的な食事をしたくても出来ない現実と戦っている方も本当に時々でもいいから『心』を満たせる食事ができたらと思っています。『心』が少し元気になれば今日1日なんとか過ごせるかもしれないし、肥満から脱出することもできるかもしれません。

『食養生』は『心』と密接な関係があります。東洋医学の基本『心』を整えて健康につなげましょう。
くれぐれも欲しているからとジャンクなものをたくさん食べるのはいけません。食事指導をされている方は指導に従って、その中で『心』を感じてください。偏りすぎもダメです。

そして、今食べたいと思う感覚は本当に空腹だからか、感情的な空腹か考えてみて下さい。

「森のイスキア」主宰 佐藤初女さんの言葉
『食べるもので人の心は癒せる』 私もそう思います。

いろいろな食材が天候などの関係で値段が高くなっていて手に取りにくくなっていますが、時々でも『食養生』を考えて食欲の秋を楽しんでください。