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「おなかの調子に注意」の季節です

急に暑くなって体調が優れないと感じる時期になりました。

冷たい物の摂り過ぎが良くないとわかっていても
コーヒーならアイスコーヒー
ラーメンなら冷やし中華
仕事終わりに冷たいビール
最近は炭酸水がブームのようで
冷たい炭酸水が気持ちイイという声も聞こえています

でも、要注意です!
東洋医学では今の季節
「脾」ひと読みますが、
消化器官の働きに影響をおよぼしやすい季節に入っていて
健康な人でもおなかの調子に要注意なんです。
大まかに説明すると
「脾」は食べたものを消化し、それをエネルギーとして(気に変える)
身体のいろいろな場所に運ぶという大切な働きを持っていて
それが上手くいかないときにいろいろな症状を出して
「脾」の働きの不調を知らせます。

チェックポイントは
① 食欲         (食欲不振感)
② 食後のお腹の脹り   (腹部膨満感)
③ 大便の形状      (下痢や未消化物の混入)
④ 内臓下垂       (痔や脱肛)
⑤ 出血         (不正出血、血尿。血便)
⑥ むくみ        (手足だけでなく全身のむくみ感)
⑦ 肌の状態       (カサカサ、張りがない)
この様な状態を「脾」の影響と考えます。
これはあくまでも判断材料。
もちろん西洋医学的な病名とは少し判断が違います。

もちろん誰もがお腹の調子を悪くするわけではなく
睡眠不足だったり、疲労を感じていたり
日頃から偏食だったり
夏だからと無理なダイエットをしていたり
エアコンや冷たい物の摂り過ぎなどで
「脾」の働きが弱って様々な症状を引き起こすのです。

予防策は
まず睡眠をしっかりとる(質の高い睡眠)
湯船に入る(38℃~40℃の温めのお湯で)
冷たい物の摂り過ぎに注意する(夏が旬の食べ物には身体を冷やすものが多いので注意)
お腹の、足首を温める
セルフケアのお灸は
「足三里」「中脘」「三陰交」
火を使わないお灸もあるので日中のケアも簡単に出来ます。

それから
「脾」を傷める感情は
思い煩うこと。
くよくよ、めそめそ、みたいな感情が続くと調子を崩しがち
「悩み事を考えるな」なんてそんな難しいことは言いません。
せめてネガティブな感情が続いて辛い時は誰かに少しでも聞いてもらいましょう。
話し相手がいない人は紙に書きだすと客観的に見やすくなり
ネガティブな感情の連鎖を止めやすくなります。
考えても答えが出ない悩みは先送りにするとかできればOK

緊張でお腹が痛くなるタイプの方も
どんな時が苦手なのか書き出し、
実際にその様な場面に遭遇した後お腹が痛くなったかならなかったかを書いておいて
後で見直すと意外と大丈夫な時が多いと気が付けます。
これは過敏性腸症候群で30年以上苦しんだ私の実体験です。
もしよかったら試してみてください。

これからが夏本番
お腹の調子が気になる方は今からしっかり対策を
自分でケアが難しいと感じる方は一度ご相談下さい。