一気に寒くなりました。
冷え性と自覚している方にはとても厳しい季節になりましたね。
手先、足先の冷えと戦う日々。足先の冷たさに眠れないという方も多いと思います。
今回は冷え性と自分で決め付け大きな病気を見逃さないように
重症の冷えに隠れた疾患をお知らせします。
★下肢静脈瘤
名前を聞いたことのある方はいませんか?
足の血管がボコボコと浮き出し痛そうな足の病気です。
原因は足の静脈の弁がきちんと閉じなくなり、血液が逆流し同じ場所にコブのように血液が溜まる疾患です。
下肢静脈瘤の初期は以前より足先の冷えを強く感じたり、むくみを感じたり、肌が乾燥してかゆく感じたり
すぐにコブが出来るわけではありません。コブが出来ない下肢静脈瘤もあるので血管が浮き出ない方もいます。
自己診断で放置し症状が悪化すると足の壊死がおこり切断という結果になることさえあります。
★閉塞性動脈硬化症
こちらは動脈硬化により血流障害をおこす疾患です。
足に血液を送る大きな動脈の血管が狭くなったり、プラークによって血液が流れ難くなるので
初期は冷え感(かなり冷たい)を感じます。両足ではなく片側だけという場合が多いようです。
足がだるく感じ、症状が重くなると痛みを感じます。
特徴的なのが「間欠性跛行」といい歩いていると痛みが強くなり、少し休むとまた歩けるようになります。
こちらも重篤な状況では切断という事態を招く場合があります。
生活習慣病などの基礎疾患がある方は注意してほしいです。
女性の場合元々筋肉量が少ないため冷え性に悩む方が多いのは事実。
だからこそただの冷え性と決めつけてしまう危険があるのです。
怖がることはありませんが、昔より生活に支障があるくらい冷えが強くなったとか、
足の静脈がかなり目立つとか、もし気になる方は血管外科や循環器内科・外科を受診しましょう。
からだの不調を自己診断で完結は注意です。
けれど、検索しすぎて過剰反応も注意です。どちらも思い込みには要注意です。