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医学的にも注目されている『長時間座る人』の健康リスク

『デスクワーク』で肩コリ・首コリ・腰痛に悩む方
最近はそこに『VDT症候群(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナルの略)』による不定愁訴を感じている方が増えました。

『VDT症候群』という名前を聞いたことがあっても実際その症状など理解しているまではいかないようで
今感じている不調が『VDT症候群』が原因かもしれないと気付いていない方もいるようです。
『VDT症候群』はパソコンやOA機器による「目」の症状だけでなく
「運動機能」いわゆる肩コリ・腰痛・関節痛なども含め整形外科的症状や
「精神的」症状もあり「鬱」「自律神経失調症」の様な症状や「めまい」などの不調を感じることがあるようです。
様々な症状を感じるので他の疾患と判別が付きにくくドクターショッピングに繋がる可能性があります。

以上のような日常感じる様々な不調以外に最近は
『デスクワーク』『日常的に座る時間が長い』方たちの健康リスクが発表され始めていて
『命』にかかわる疾患にもつながりやすいため
そのリスクを知って体調管理を心掛けてほしいと思います。

まず長時間『座る』という動作によって起こる危険因子ですが
大腿部(太もも)の裏側がずっと押された状態で血流が悪くなり
第二の心臓とも言われる腓腹筋(ふくらはぎ)の動きも少ないためより血流が悪くなります。
太ももをメインにからだの中でも大きな割合の筋肉は下肢(腰から下)にありますが
座る時間の長い方は大きな筋肉を動かす時間も短く
余分な『糖分』を蓄えやすく『糖尿病』のリスクがあがったり
『脂肪分解酵素』の活性化が下がり『肥満』のリスクも高くなるそうです。
血流が悪くなることで『高血圧』『心疾患』など命にかかわる健康リスクもあげられているようです。
医学的にも座る時間と死亡リスクの研究発表も増えていて
デスクワークの方、長時間座ったままの高齢者などに注意喚起を始めています。

かと言って運動を継続的に行うことは以外と難しく、改善策をどうするかも問題で
出来るだけ仕事中にも行えるように大腿部やふくらはぎのストレッチ
意識的に席を立つ、スタンディングデスク方式の導入など、とにかく連続での座位を減らす努力が必要
連続しての運動が難しくても30分に1回席を立つ、からだを動かすなどで
トータルしたらそこそこ動いている癖付けをオススメしたいです。

ストレッチ・簡単な運動も動かしたい筋肉を理解することで効率が良くなります。
けっこう間違っている場合がありますし、気になる方はチェックのお手伝いいたしますのでお気軽にどうぞ。

運動は大切ですが、今実際に症状を感じている方はまず病院受診をして自分の状態を確認してください。

同じ姿勢による健康リスクをしっかり理解してからだと命を守りましょう。