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感情の中でも厄介な感情『怒り』


喜怒哀楽
感情にはいろいろあります。
東洋医学では感情による体調の変化を説明していて
感情によってなりやすい疾患や状態も記しています。

コラムの中でも度々触れていますが
いろいろな意味で厄介な『怒り』の感情にまた触れたいと思います。

最近自分の中に起こった怒りとの戦い
検査しても異常無しなのに「痛い」と戦っている人の多さ
やっぱり触れずにはいられません。

感情表現も個性があります。
個性があるからこそとくに厄介なのが『怒り』

いつも『怒り』の感情をあらわにする人
『怒り』を自分に向ける人
『怒り』を長引かせてしまう人
『怒り』をすべて他人のせいにする人
マグマのように溜まった『怒り』に気が付いていない人・・・

どんな状況にせよ『怒り』の感情は自分も人も幸せにしません。
感情を抑えられず人に向ければ、向けられた人が嫌な気持ちに
自分に向けても、解消されないまま蓄積されていくだけ
たまに神様のような「根に持たない人」
まったく空気の読めない「人の気持ちに無頓着な人」を除けば
たぶんどんな人もモヤモヤする『怒り』

私は「アンガーマネジメント」を心掛けるようになって10年以上経ちますが
それでも『怒り』のコントロールの難しさを痛感しています。

『怒り』の感情に関係する臓は『肝』
辛いのは『痛みの固定化』
『痛み』を感じている場所の痛みが増強したり、
同じ場所がずっと痛いとか
東洋医学ではずっと昔から怒りとの痛みの関係を説明しています。
ペインクリニック領域でも
最近は痛みと心の問題の関係性を重視しているくらい
痛みを感じている方のその痛みの裏に
心の痛みが隠れているかもと考え始めています。(もしかしたら無意識の怒りが爆発?)
脳科学分野でも脳は痛みを記憶しやすいと説明していて
1度記憶すると記憶を消すのは大変な作業としています。

それからまたまた厄介な状態として
からだの中にも不要な熱がこもり
腫瘍(しこりなど)となることもあると東洋医学では説明されています。
それくらい感情にはからだを変化させる不思議な力があるのです。

アンガーマネジメント、マインドフルネスなど
上手に感情のコントロールする方法がブームになっている今こそ
『怒り』などのマイナス感情から自分も他人もを開放して
我慢できない「痛み」などに悩まない生活を目指しましょう。