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秋の五臓「肺」について

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前回のコラムで性格と病気の関係にふれました。
11月7日の立冬まで暦では秋
秋が終わる前に東洋医学の基本五臓六腑の五臓の説明です。

秋の五臓は「肺」です。
実際の肺と同じようで同じではなく、そこが東洋医学的な身体の状況判断につながります。
肺は呼吸のコントロールをすると共に身体に流れる水のコントロールをします。
最近肌の乾燥が気になったり、乾いた咳が気になったりしませんか?
肺のコントロールが乱れると身体の水がうまく配分されず肌の乾燥、咳という形で肺が異常を知らせます。
しっかり湿度の低下を感じとる働きをするわけです。
秋の身体を傷つける「風邪」(ふうじゃ)という病の元も肺が体毛を使って身体の中に入ることから防御します。
「風邪」という名前だけに感冒(かぜ)の原因となる感じです。
背中がゾクゾクしている時は「風邪」が背中に張り付いてかぜをひかせようとしていると言われています。

そうそう!「肺」の感情は「憂い」です。
「うれい」は思い煩う感情です。
夕暮れは人恋しくなったり、寂しさを感じやすい時刻ですが %e5%a4%95%e6%9a%ae%e3%82%8c
秋は日暮れが早くなり、夏の明るさが記憶に残っている分他の季節より落ち込みやすくなります。
孤独や寂しさがいつも以上になり落ち込んでしまう。そんな感情にさせるのが「肺」の感情活動です。
なので、落ち込みやすかったり、不安がつのる癖のある人は呼吸器の病になりやすいかもしれません。
心因性咳嗽という病名があるくらいストレスなどで落ち込んだ状態が続くと咳が長引くのかもしれませんね。

気持ちがふさぎがちなあなた
辛くなったら「秋だし、肺の働きが弱っているのかな?」なんて考えてみるのも少しだけ気持ちを楽にしますよ。
悲しい気持ちが長引くと抵抗力が下がり風邪をひきやすくなります。
温かな飲み物や、心の温まる食事で抵抗力を上げ、これから迎える冬に負けないよう準備しましょう。
風邪を引きやすい方におすすめのツボは「大椎」
首の骨で、ころっと出っ張りの感じる骨の下にあります。そこを冷やさないでください。