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脈をみるって何をみてる? 妊娠・出産の脈

東洋医学の診断方法として『脈診』という診断があります。
脈診は両手の手首、左3ヶ所、右3ヶ所
合計で五臓+心包(しんぽう)の6ヶ所を見ています。
同時に表裏の関係にある六腑も見ています。

病はあるのか?病の重さはなど基本の情報や他にもたくさんの情報を収集しています。
なんて偉そうに言えるほど簡単ではなく、脈診の診断は深いのです。
鍼灸(東洋医学)の流派で脈診をメインで学んでいる先生方からは笑われそうな話なのですが
簡単に判断出来るには何年かかるのだろうか?と真剣に悩むほどとにかく深い!

学生の時、脈診の練習で、砂糖を舐めて脈をみる。塩を舐めて脈をみる。唐辛子を舐めて脈をみる。など
五臓の持つ味覚で脈がどう変化するかなど生徒同士で何度も練習しましたが・・まぁわからない・・・
難しいのなんのって感覚で判断する難しさを痛感しました。

そんな脈診ですが『妊娠脈』という脈状があり、
脈診のプロの先生なら受精してまだ妊娠検査薬が反応しない頃から妊娠がわかると聞いています。
長くお付き合いのあるお客様で定期的に触らせていただいている方だとなんとなく変化がわかるような・・・
でも、とてもデリケートな問題なので軽々しく伝えられないし・・(頼りないですね)
最近もその状況に何度か遭遇していて。でも間違っていたらガッカリさせるし(その後妊娠の報告いただきました。)
どう伝えるのがいいのか迷います。自信をもって『妊娠してるよ』と伝えたい!
本当に妊娠の初期の初期の脈に出会えるチャンスは貴重。
そんな貴重なチャンスを活かせないなんて悔しい!もっと勉強しなくてはなりません!

ただ、出産の時期は妊娠脈よりわかるような気がします。(これも自信なさげに)
予定日より早い遅いは妊娠脈より確率的に当たっています。(賭けじゃないですが)

なんだかんだ言ってもたくさんの方を見させていただいて初めて身につくことなのでもっと頑張らなくてはいけませんね。
そして安全に施術するためにも判断力を養うことも大切。感覚を磨かなくては。

不思議な世界と思われがちな東洋医学はいろいろな感覚で皆様を見ています。
大切な身体を触る立場としてしっかり見させていただきます。