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寒くなると増える『おしり』の悩み

今年は寒くなるスピードが早く、あっと言う間に冬。
そこで、寒くなると問診で登場回数が増えるのが『痔』の悩みです。
痛みのある人にとって冷えは激痛につながり生活にも影響あり!神経が全てお尻に集結みたいな感覚です。
とは言え、同じ女性同士でもなかなか『痔』の悩みを話せなかったり、もちろん『肛門科』の受診はハードルが高くて何年も我慢をしているケースは珍しくありません。

女性は便秘症の方も多く、仕事中や外出時に排便を我慢する人も多数。そんな生活習慣と『痔』は密接に関係。
『痔』も『外痔核』『内痔核』いわゆるいぼ痔は痔核が発生する組織が違い支配神経も違うため痛みの感じ方も違います。一般的には外痔核が痛いです。肛門も筋肉ですから筋肉の衰えでも痔の悩みが出たり、血行不良が原因で痔の出現回数が増えたり痛みが増したりします。
切れ痔、痔瘻など、いぼ以外の痔も不快感、痛みが伴い排便にも影響。自己診断や我慢は適切ではないと思います。深刻になる前に受診は必要でしょう。

完治という面では医療連携がオススメですが、鍼灸は痔の症状を和らげます。冷え性や血流の悪さで痔になりやすい方、便秘から痔になりやすい方にはオススメです。痔の症状を和らげるツボもあります。お灸は痛みを感じる患部を温め血行を良くします。便秘の方は便秘の改善を一緒に施術。
痛みのつらい『痔』、寒くてからだを動かす事が少なくなると血行不良になりやすく痛みや不快感が出やすくなります。
立ち仕事の方も、デスクワークの方も時間を決めて同じ姿勢を続けないようにしましょう。お腹より下の筋肉を動かす意識を持ちましょう。
お尻の穴を意識的に開けたり閉めたりもとても有効。排便後にこの動作をするのも良いそうです。頻尿の方にもオススメです。
痛みが出ている時はカイロを患部近くに貼って温める。シャワーだけで過ごしている方は湯船に入るようにしましょう。
香辛料、刺激物はさけて便通を良くする食事を心がけましょう。腸内環境を整えるためにヨーグルトを摂っているいる冷え性さんはからだを冷やさないように朝一ヨーグルトは避けてくださいね。

痛みがつらい時よく使うツボは『百会(ひゃくえ)』頭のてっぺんにあるツボです。ここをぎゅーっと押してみてください。
もう一ヶ所腕にある『孔最(こうさい)』手のひらを上にして、肘を曲げた時に出来るシワと手首を結ぶ線上、その線を3等分にして肘から3分の1下の親指側。押してみて痛みがある所を温めてみてください。

年齢は関係なく人に相談しにくいお尻の悩み、若い世代も悩んでいる方は多いです。悪化する前にご相談ください。