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知らなかった!「冷え症」は世界共通の悩みじゃないこと

先日久しぶりに勉強会参加が出来ました。
テーマは「冷え症に対する鍼灸治療の現状」

冷えに関係する末梢血管の基礎知識をはじめ
妊婦さんに対する冷えに関する事
婦人科疾患と冷え
レイノー症状や閉塞性動脈硬化症などの疾患に対する治療などの発表を聞きました。

中でも教育講演をしてくださるドクターのお話は毎回のお楽しみ
今回もとても楽しく参考になる内容でした。

そこで一番驚いたのは冷え症って世界共通じゃないということです。

ちょっと思い浮かべてください。
海外からの旅行者(特に欧米人)、真冬なのに半袖シャツとか薄着だったり
どう考えても寒いだろうという服装で歩いているのを見たことありませんか?

前から不思議には思っていましたがそこにはそもそも大きな違いがあったのです。
欧米の方はもともと体温が高めで、
冷えで悩むのは東アジアの人に多いそうなんです。
ただ、「冷え症」を研究して論文を発表する研究者がほとんどなく
キチンとしたエビデンスさえ無いのが「冷え症」なので
今わかっている範囲として東アジア特有の症状とのことでした。

論文発表が無い理由も冷えで悩んでいる人にはショックな話ですが
冷えは命にかかわる病気ではない
研究してもお金にならないとか
確かにとも思いますが、何だか現実的過ぎて笑ってしまいそうでした。

東アジアに含まれる日本人の冷えで悩む人は年々増加傾向
水銀体温計の赤い線が発熱の目安と勘違いしている人も多い37℃
37℃が本来は日本人の平熱の目安なのに
今は35℃台の人が増加中

原因としては
・冷蔵庫
・エアコン
・冷たい物の過剰摂取
・薄着(特に女性)
・運動不足
・ストレス
現代社会には当たり前にある物、事が原因
普通に生活をしていて知らない間に冷え症になっている場合もありそうです。

「冷え症」「冷え性」は本人の感じ方なので、
検査をして診断される病気とは違い判断材料が自分の感覚になってしまい
冷えていても感じにくい人、冷えていなくても冷えていると感じる人が出てきます。
どちらにしても冷えは身体にとってあまり良くない状態
低体温の人は37℃に近い体温の人よりも
免疫力30%
代謝12~20%
低くなるデーターがあるそうです。

病気に強い身体に免疫力は大切だし
ダイエットしている人にとっては代謝は大切
ダイエットしていなくてももちろん大切

風邪で熱が出た時くらいしか熱を測ることはありませんが
時々自分の平熱確認はした方が良いかもしれません。
もし35℃台だったら、真夏になる前に温活をオススメします。
低体温だと熱中症になるリスクも上がるそうなので

生理痛に悩む方、これから妊娠を考えている方、更年期世代の方
たまに体温を測って健康管理に役立てませんか?

夏場でも湯たんぽやレッグウォーマーを使用したり
湯船にしっかり浸かることはもちろん
はりやお灸でのケアは低体温の改善に有効な手段とのこと

冷えも自律神経が大きく関係します。
ドクターのお話で、鍼灸とアロマテラピーの併用はとても良いそう
ストレスからの冷えなど、リラックスすることで解消することもあるようです

最期は宣伝ですが
えにしではアロマトリートメントと鍼灸を併せたオリジナルケアが出来ます。
オーガニックの精油をその方の体調に合わせてブレンドしての施術です。
今はお休みしていますが、アロマアドバイザー資格取得の教室も開ける資格も持っておりますので
アロマテラピーの基本的な使い方なども気軽に聞いてくださいね。
資格取得に興味がある方もご相談ください(^_-)-☆